「斎場」(さいじょう)とは、セレモニー(お通夜、葬儀・告別式)、また火葬を行う場所の総称です。セレモニーだけを行う式場も多くあります。そうした式場の場合、火葬の際には、火葬場を併設した斎場へ移動することになります。
葬儀社は、独自にセレモニーを行う式場を有している葬儀社と、式場を有していない葬儀社があります。式場を有していない葬儀社は、式場と火葬場を併設した斎場を使用します。この場合の葬儀社は、いわば手配師で、斎場や料理業者などを組み合わせて葬儀・葬式・火葬を執り行うのです。
斎場は、遺族・参列者が訪れやすい場所が良いでしょう。故人が高齢者の場合、その知人である参列者もまた高齢者ということが多いので、駅から遠いと高齢者にとって負担となります。駅から近いか、駅からの交通手段(バス等)が充実した斎場が良いでしょう。
遺体は、死後24時間は安置しなければなりません。その後、お通夜、葬儀・告別式、火葬という段取りになります。斎場は、混雑している日もあるので、空き状況を問い合わせて、予約を入れます。なお、死亡が確定していない段階では予約できないのが一般的です。お通夜、葬儀・告別式の日程は、斎場を押さえられるかということと、僧侶のスケジュールによって決定します。
友引の日には葬儀を行わないのが慣例です。まだ生きている者が死の世界に連れて行かれるという迷信によるものです。多くの斎場・火葬場が友引は休業となっているので、どのみち葬儀・火葬は行えません。お通夜は友引に行っても問題ないとされます。