葬儀を行うにあたり、残された家族、つまり遺族の中から、「喪主」(もしゅ)を決めることになります。喪主とは、遺族の代表者であり、葬儀・葬式の主催者(最高責任者)となります。弔問客を受けるのが主な務めとなります(実務は葬儀社が行います)。
喪主の選び方ですが、故人ともっとも縁の深い人を選ぶのが通例です。配偶者がいれば配偶者、配偶者が亡くなっていれば長男、または同居していた子供が喪主になります。優先順位は、配偶者、長男・長女(嫁いだ娘もOK)、故人と同居していた子供、故人の親友といった感じです。
喪主が葬儀・葬式を通じてやる主な仕事は、僧侶や弔問客への対応です。葬儀の実務的な仕事は葬儀社や世話役が行います。喪主の仕事を具体的に挙げると、日時の決定、親族・知人・僧侶への連絡、備品・返礼品・料理の手配、僧侶・弔問客の接待、お通夜・告別式での挨拶、金銭の管理、葬儀終了後の後片付け・御礼などです。