自身が喪主となり葬儀を行うことを想像すると、費用のことは気がかりでしょう。しかし実際に家族を亡くしたばかりの状況では、なかなかそこまで気がまわらず、葬儀を終えてみれば高額な費用を支払っていたということもありえます。一般に日本人は葬儀費用が高額であり、負担に感じている人も多いようです。
現代日本の葬儀費用は、1回あたり平均で230万円です。この数字は諸外国とくらべても高額であり、世界一です。アメリカの葬儀費用は日本円にして平均40万円台、イギリスは10万円台です。ハリウッド映画を見ても、キリスト教の葬儀は墓所で行うシンプルなものであることがうかがわれます。同じ東アジアの韓国でも30万円台です。
日本の葬儀代には、葬儀社へ支払う料金のほか、参列者への通夜ぶるまいや香典返しがあり、また、寺院へのお布施があります。お布施には、いわゆる戒名料が含まれており、高額であることが知られ、葬儀費用の中でもとくに賛否両論があります。