さいたま市内にある火葬場は、さいたま市浦和斎場、さいたま市大宮聖苑です。両斎場とも市営斎場なので、斎場職員は寸志を受け取ることが禁じられていますので、直接渡すのであれ、葬祭業者を通じて間接的に渡すのであれ、行ってはいけません。お通夜・告別式を執り行うことができるセレモニーホールは、さいたま市営斎場 ひかり会館、さいたま市営斎場 思い出の里会館、東大宮葬斎センター、大宮典礼会館、北浦和葬斎センター、やすらぎホール南浦和、やすらぎホール与野、やすらぎホール埼大通り、やすらぎホール大宮、やすらぎホール岩槻、プリエ宮原、東大成葬斎センターなどです。
さいたま市は埼玉県の県庁所在地であり、人口123万人を超える政令指定都市です。2001年、浦和市、大宮市、与野市が合併して誕生し、2005年に岩槻市を吸収しました。埼玉県の南東部に位置しますが、埼玉県民の間では一般的に、春日部・越谷を中心とする東部、さいたま市を中心とする中央部、川越・所沢を中心とする西部、熊谷を中心とする北部、それとは別に秩父地域という5つのエリアに分けて考えられるので、さいたま市は県民の間では埼玉県の中央部であると認識されています。東部を東武伊勢崎線、中央部をJR、西部を西武鉄道というように、南北に走り東京に至る鉄道網が大きく分けて3列あり、その真ん中の鉄道ラインがさいたま市を縦貫するJRであることから、このような認識に至っている可能性が高いと云えます。
埼玉県の行政・学校教育の中心地として発展してきましたが、その実態は、東京へ通勤する人とその家族が住む、東京の一大ベッドタウンであるというものでした。歴史的に、浦和は中山道の宿場町として、大宮は氷川神社の門前町として、岩槻は岩槻城の城下町としてそれぞれ発展してきましたが、近現代の急激な人口流入に伴う近代化と住宅地の発達は、ひとえに東京の求心力がもたらしたものです。しかしながら近年、埼玉県が企業・工場の誘致に力を入れることにより、多くの企業の埼玉進出に成功し、埼玉県そのものが自力で経済的な生産力を持つようになりつつあります。
先祖代々さいたま市に住んでいたという家は少なく、伝統的な葬儀風習はほとんど残っていません。葬儀式は自宅で行うケースから葬儀式場で行うケースへと移っています。そのため多くの葬祭業者が起業し、林立し、群雄割拠の様相を呈しています。駅前や、住宅地のど真ん中にも葬儀社所有のセレモニーホールが建っている光景は珍しくありません。葬儀費用は下落傾向にあり、葬儀社各社が家族葬、一日葬、直葬、音楽葬といった多様な葬式プランを提示し、顧客獲得競争を行っています。