長野県の葬儀費用平均は、128万4099円（2011年全国儀式サービス調べ）で、全国13番目（47都道府県中）と、比較的高額な方です。
長野県の火葬場の数は27件で、面積の広大さのわりに、さほど多くはありません。平成26年に長野市大峰斎場（長野県長野市）が、平成27年に長野市松代斎場（長野県長野市）がそれぞれ供用開始予定です。北信保健衛生施設組合斎場（現・長野県長野市）が平成24年に新たにオープン予定でしたが、建設予定地が土砂災害特別警戒区域に含まれたため、建設地が再検討されています。中野市旧豊田村豊津笠倉地区の衛生センター付近が現在有力です。同地に決定した場合、長野市は北信保健衛生施設組合から脱退します。
長野県は内陸の県で、南北に長く伸びて広大な面積を有し、日本アルプス（木曽山脈、飛騨山脈、赤石山脈）など山がちで、人が住める平野部は希少となっています。軽井沢、諏訪湖、八ヶ岳、志賀高原、菅平高原、野沢温泉など雄大な自然による景勝地、避暑地、リゾート地が多く、善光寺、諏訪大社、松本城など、著名な寺社仏閣・史跡も多数点在しており、多くの観光客が長野を訪れます。人口が集中しているのは長野盆地、松本盆地、諏訪盆地、上田盆地などの山々に囲まれた平地部です。高原野菜などの農業が盛んですが、諏訪を中心に、精密機械の工場が多いことでも知られます。
長野市、松本市、諏訪市、飯田市などの人口集中地域では、現代的な葬儀が増え、料金が比較的安めの家族葬・密葬が増えてきていますが、他県に比べれば、昔ながらの葬儀形態も多く残っている傾向にあります。東北地方や房総半島などと同様に、前火葬の習俗も長野各地で見られます。都市部では、火葬は、お通夜・告別式・葬儀式がすべて終わった後に行う後火葬が一般的ですが、農村部では、告別式・葬儀式の前に火葬を済ませてしまう前火葬を行う地域があります。他地域と同様、隣組、葬式組といった近隣組織が健在の地域もあり、お葬式一式を葬祭業者に一括して頼むのではなく、こうした近隣住民の組織に中心になって手伝ってもらいながら葬儀を行うといったことが現在でも見られます。

長野県の斎場

長野県の葬儀事情

長野県・市町村別の斎場