横須賀市は横須賀市立中央斎場を運営しており、市民の火葬は同斎場で行うのが通常です。同斎場は市営ですので、スタッフは金銭の収受を禁止されており、いわゆる寸志をスタッフに渡してはいけません。お通夜・告別式は葬儀社保有のセレモニーホールで行う場合も多くあります。
横須賀市は、神奈川県の南東部にある三浦半島の中の北部に位置しています。東京湾の入口に位置するということもあり、港湾都市として発展してきました。かつてはほぼ山岳地帯でしたが、湾を埋め立て、そこが市街地になりました。東京までは電車・車などで1時間強かかり、交通の便が良いか悪いかは、人によって判断の分かれるところです。ロケーション的に、軍事においても重要視され、江戸時代より軍港都市として整備され、現在もアメリカ海軍と海上自衛隊の基地が置かれています。海上自衛隊といえば海軍カレーが近年有名になりましたが、横須賀では同市のことを「カレーの街」として売り出しています。
東部の沿海部は工業地帯になっており、とくに追浜の日産自動車工場が著名ですが、ほかにもトヨタ、ニコン、丸大食品、日清オイリオ、JVCケンウッド、住友重機械工業、岡村製作所、東邦化学工業などの工場・事業所が存在します。光の丘には、電波情報通信技術の研究開発拠点・横須賀リサーチパーク(YRP)が造成されました。NTTドコモ、パナソニック、NEC、日立製作所、東芝、ソニー、富士通、シャープなど、多くの通信技術企業の研究施設が進出しました。企業の重役が亡くなれば、社葬が行われることもあります。
山がちでニュータウンを造成することが難しいこともあり、人口減が続いています。住民の平均収入は神奈川県の中では低い方です。このような横須賀市では、葬儀費用も下落傾向にあります。参列者を幅広く呼ばない家族葬や密葬が割合として増えています。葬祭業者各社も家族葬を中心に多様な葬儀プランを用意しています。横須賀市に本社・支社のある葬祭業者は、セレモみなみ、湘南葬儀社、敬愛社、東蔵寺、亀葬、横須賀博善社、メモリアルサービス錦、富士白蓮社、フラワー葬祭リリーフ、浦塚葬儀社、美松苑、総合葬祭ジェイエムセレモニー、近野葬儀社、横須賀典礼、荒野葬儀社、船越大野屋葬儀社、京急メモリアル、大野屋葬儀社、アキモト葬祭、京浜石材工業、角田葬儀社、にしづか・西庵、ふるさと葬儀社、横須賀冠婚葬祭互助会などです。