金沢区には公営斎場の横浜市南部斎場があり、火葬はもっぱらここで行われます。市営斎場なので職員へ心づけを渡す必要はありません。横浜市金沢区に拠点のある葬祭業者は、ファミリーホール、京急メモリアル、三輪商事、香蘭社、辰若、トモエ葬儀社、アイゼン社、ワンズセレモニーなどといった会社があります。
金沢区は人口20万を超える、観光名所の八景島を要する横浜市の行政区です。海岸は埋め立てて工業地になっている地帯のほか、横浜市で唯一の自然海岸もあります。柴漁港、金沢漁港という2つの漁港があります。鉄道は、京急本線、京急逗子線、横浜新都市交通金沢シーサイドラインが通り、利便性は高いといえます。地元、横浜中心部、川崎、東京などへ通勤・通学する人々が住んでおり、市営住宅や県営団地が複数あり、京急ストアをはじめスーパーマーケットも充実しています。
金沢の海は金沢八景と呼ばれ、かつて8つの美しい景色をのぞむことができたため、このように云われます。残念ながら海浜の埋め立てが行われたこともあり、往時の美しさは現在は損なわれていまます。
金沢町には、金沢文庫という歴史資料館があります。かつては「かねさわぶんこ」と呼ばれましたが、現在は「かなざわぶんこ」とも呼ばれます。元々は、鎌倉時代に北条実時が建設した文書所蔵施設であり、私設図書館のさきがけ的存在ともいわれます。時代が下ると、金沢貞顕や伊藤博文によって再建されてきましたが、関東大震災において壊滅したため、神奈川県が歴史博物館として復興しました。蔵書を研究する施設も付属しています。
歴史的に重要な金沢区ですが、現在は一大住宅地という側面が強く、葬儀においては、一般的な葬儀のほか、家族葬や一日葬(ワンデーセレモニー)も増えてきており、主流になりつつあります。