藤沢市には藤沢聖苑があり、市民の火葬はもっぱら同聖苑で行われます。藤沢聖苑は市営斎場なので、職員へ心づけを渡してはいけません。藤沢市には式場として藤沢市斎場、藤沢橋総合斎場などがあります。藤沢市に本店・支店のある葬祭業者は、羽根澤屋、セレモニーユニオン横田、湘南典礼、フジライフ、藤沢市農協葬祭センター、平都葬祭、セレフューネ、岡本葬儀社、公心堂典礼、葬祭センター和田、藤沢会館、藤沼屋葬儀社、湘南葬儀社、祭典サービス、天華、仁成社、富士桜葬祭、平和堂典礼などの会社があります。
藤沢市は神奈川県の南方、相模湾に面する沿海部の中央部にあり、湘南エリアとも呼ばれる地域の中心的存在です。平地が多いため住宅街が発達しており、人口は42万人弱に達しています。鉄道はJR東海道線、小田急江ノ島線、相模鉄道いずみ野線、横浜市営地下鉄ブルーライン、江ノ電、湘南モノレールが通り、交通が発達しています。このため横浜や東京のベッドタウンとなっています。海に面していて鵠沼海岸は海水浴場になっており、湘南の象徴ともいえる江ノ島も藤沢市です。東京・横浜への通勤者の中でも、海水浴やサーフィンの愛好家が好んで藤沢に移住してきています。アメリカのマイアミビーチ市と藤沢市が姉妹都市関係にあることもあり、海岸は「東洋のマイアミビーチ」とも呼ばれています。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)、日本大学、多摩大学、湘南工科大学といった大学があり、学園都市としての側面も持っています。神奈川県内の公立高校でもっとも進学実績の高い湘南高校(石原慎太郎東京都知事の母校としても知られる)も藤沢市内にあります。かつてパナソニックの工場があった辻堂元町にはスマートタウン構想があり、2013年度の街開きを予定しています。これは、街全体に太陽光発電システム・家庭用蓄電池を配備し、各家庭の電気・家電をネットワークで一元管理する、600億円を投じた大規模で実験的なシティ計画です。
このように藤沢市は近現代になって高度成長と共に発展してきた大規模な町であり、居住者は古くからの住人より新しく移り住んできた人々とその子孫の割合が多いと云えます。お葬式は、古い風習に則ったものよりも、葬儀社の主導による現代的な葬儀が執り行われるのが一般的です。多くの葬祭業者がしのぎを削っており、家族葬はもちろん、ワンデーセレモニー、直葬(式は挙げない火葬のみ葬儀)など様々なプランを客に提供しています。