神奈川県には、20件の火葬場があります。900万人を超える人口を考えると、あまり多くありません。平成24年、厚木市新斎場がオープンしました。小田原市営の県西地域広域斎場（小田原市）が、現在の小田原市斎場と同じ場所に建設されることが予定されています。
神奈川県の葬式費用の平均金額は、144万7342円（2011年全国儀式サービス調べ）です。全国7番目の高さで、高額の部類に入ります。横浜市、川崎市などの都市部では、家族葬が勢いよく増えています。
神奈川は、関東の他県と同様、東京へ勤務するサラリーマンと、その家族が多数住んでいます。横浜や川崎の一部は古くからある街ですが、近年、川崎などにタワー型の大型マンションが相次いで建設されるなど、急激な再開発に伴う人口増加が続いています。かつて昭和の高度成長時代は、将来は一軒家に住みたいというマイホーム願望が国民に充満していましたが、現在は永住型のマンションが増えており、マンションで生涯を終えることも悪くないと考える人が増えています。マンションには、庭の手入れが必要ない、わずらわしい近所付き合いが無い、など、年配の方にもメリットが多数があるものです。一戸建てにすると、土地を入手する関係上、どうしても郊外になってしまいますが、タワー型マンションの場合、都内や、それに準じる東京に極めて近い位置に住めるのも、メリットです。
一方、古くからある商店街、住宅街も多く、古いお寺や神社なども多数残っています。そのような古い町の中に、新しめのマンション、アパート、社員寮がぽつぽつと混在するのも目に付きます。したがって、お葬式でも、昔ながらの多数の参列者を招く葬儀が行われる一方、都市型のコンパクトな家族葬、密葬が行われることも大変増えています。
一般的に神奈川は、横浜や湘南エリアのイメージが強く持たれますが、西部は、山や湖による丘陵地帯で、いかにも田舎といった風情があります。東名高速道路を使用したことのある方ならご存知かと思いますが、足柄近辺では驚くほど山の中を走ります。このような地域では、昔ながらの葬儀風習もよく残っています。

神奈川県の斎場

神奈川県の葬儀事情

神奈川県・市区町村別の斎場