兵庫県の葬儀費用平均は、102万1751円（2011年全国儀式サービス調べ）で、全国30番目の高さ（47都道府県中）となっており、比較的低い金額です。神戸、姫路などの都市部では、家族葬も増えています。
兵庫県では、養父市静霊苑、あかし斎場旅立ちの丘火葬棟（明石市) が新たにオープンしました。兵庫県の火葬場の数は51件と多く、特に姫路市には8件の火葬場があるなど、全国的に火葬場の統廃合が執り行われている中、比較的遅れています。
神戸ばかりがメジャーな兵庫ですが、面積はかなり広大で、瀬戸内海に面する沿岸部から、北のほうは山岳地帯になっています。意外と知られていませんが、淡路島も兵庫県です。自然風物でも、瀬戸内海国立公園、氷ノ山後山那岐山、明石海峡などがあり、世界遺産の姫路城など文化財も多数あります。祭事では灘のけんか祭りが著名です。このような豊かな兵庫を維持するために、火葬場の統廃合をふくめ、環境衛生面での向上が望まれるところです。
歴史的に兵庫県は、播磨国や丹波国など、多くの国から成り立っており、今でこそひとつの行政区ですが、一枚岩というわけではありませんでした。姫路のあたりは播州と呼ばれ、言葉遣いは播州弁で、関西地方の方言のなかでもかなり独特のイントネーションです。このような兵庫県、お葬式においてもやはり地域によって習俗はまちまちです。故人に供えるお花には、香りの強い樒を用います。これは魔除けの効果があるとされています。出棺の折、遺族が棺をまわす棺回しの儀も地域によって健在です。西日本に多い風習ですが、故人が使用していた茶碗を割る風習も、各地に残っています。

兵庫県の斎場

兵庫県の葬儀事情

兵庫県・市区町村別の斎場