土岐市(ときし)には土岐市斎苑美しが峰(肥田町)があり、市民の火葬はもっぱらこちらで行われます。市営斎場なので、スタッフは心づけを受け取ることを禁止されていますので、渡さないようご注意ください。土岐市の葬儀会社は、東儀葬祭(東濃新生活互助会)、やまと葬祭社、東岐葬祭、極楽社などといった企業があります。
土岐市は岐阜県の南部に位置します。東濃地方を形成していますが、2002年より同地方の瑞浪市、多治見市、土岐郡笠原町と合併する案が浮上しましたが、2年後、雲散霧消しました。合併後の市役所は土岐市に置かれる予定でした。その後、笠原町は多治見市に編入されました。
美濃焼の産地として知られ、陶磁器の生産量は日本一を誇ります。エリアによって得意とする陶磁器の種類が異なり、駄知町はドンブリ、土岐津町・泉町は煎茶碗・湯呑、肥田町は皿、下石町は徳利、妻木町はコーヒー碗皿を得意とします。
名古屋のベッドタウンになりつつあり、新しい人口も増えています。近年土岐に引越ししてきた人々は、家族が亡くなると、シンプルな家族葬をすることが多いと云えます。古くからの住人を中心に地域習俗も残っており、花篭という、籠に小銭を入れたものを、墓場へ移動するときに持ち、十字路などで立ち止まって、花篭を揺さぶって小銭を落とすのです。周囲へ施しをすることによって故人が功徳を積み、あの世でも過ごしやすくするために行うとされています。また、ビール券を香典返しにすることが多いのも、東濃エリアの特徴です。