瑞浪市(みずなみし)には瑞浪市斎場(山田町)があり、瑞浪市民の火葬は同斎場で行われることが通例です。瑞浪市斎場は公営ですので、スタッフは公務員であり、心づけ(寸志)を渡してはいけません。瑞浪市に本店・支店のある葬祭業者は、工藤葬具店(セレモニー工藤)、極楽屋などの企業があります。
瑞浪市は岐阜県の南東部の東濃地方の中の西部に位置しています。恵那市との境に屏風山という山があり、その名のとおり屏風のような山容を見ることができます。瑞浪市と御嵩町かにまたがる鬼岩公園は奇岩で知られます。「関の太郎」という鬼人が住んでいたという伝説から、この名が付いたようです。
美濃東部を意味する東濃は、瑞浪市をふくむ岐阜県南東部の一帯ですが、このエリアには独特の葬儀風習があります。ビール券を香典返しにするのもそのひとつですが、花篭という特徴的な習慣があります。出棺して遺族・会葬者が移動するとき、玉入れの籠のような籠を持ち、道の結節点で立ち止まって、この籠を揺らし、中に入れてあった小銭を撒き散らすというものです。故人に善行を行わせることによって、あの世で過ごしやすくなりますように、という思いが込められているようです。