恵那市には、えな斎苑があり、火葬はもっぱら同斎場で行われます。市営斎場なので、斎場スタッフへの心づけは不要です。恵那市の葬儀社は、成瀬葬儀、恵南葬祭、愛恵葬祭、東山会、ナワジン、恵那葬儀などです。
恵那市は岐阜県の南東部に位置しています。笠置山、保古山、屏風山など多くの山々がある山岳地帯です。なお、市名と同一名称の恵那山は恵那市にはなく、中津川市と阿智村(長野県)にまたがる位置にあります。恵那市には木曽川、土岐川、阿木川など多くの河川が流れ、恵那峡、奥矢作湖、小里川湖などの湖沼を形成し、景勝地にもなっています。冷涼な地域であり、降雪量はさほど多くありません。気候を利用した農業で、細寒天の生産量は日本一を誇ります。鉄道はJR中央本線、明知鉄道が通っています。
市の中心部は大井町・長島町で、市役所、JR東海恵那駅、中央自動車道恵那インターチェンジ、ショッピングセンター等があり、市街地を形成しています。岩村町には、岩村城址があります。鎌倉時代に築城されたお城で、日本の城の中で海抜高度が最高であることで知られています。現在は山林に囲まれた石垣が残っており、味わい深い景色を楽しむことができます。城下町は現在も古い街並みを残しており、観光に力を入れています。
恵那には独特の葬儀風習があります。香典返しとして、ビール券を参列者に返すのです。お通夜・葬儀に香典をもってきた会葬者への返礼である香典返しは、通常は食品、食器、タオル等ですが、恵那とその周辺の地域では、必ずといっていいほどビール共通券なのです。日本酒や焼酎ではなくビールですから、中世や江戸時代から続く伝統とも思えませんし、不思議なローカルルールです。若い人の不慮の死など、事情によっては密葬や家族葬になります。