袖ケ浦市（そでがうらし）内には火葬場がないため、袖ケ浦市民が死亡した場合、通常、火葬は木更津市火葬場や、いちはら聖苑（市原市）で行われます。死亡届についてですが、家族が亡くなったら、死亡を知った日を含めて7日以内に、死亡診断書（医師による記載）を、届出人の印鑑を持参の上、袖ケ浦市役所市民課（または平川行政センター、長浦行政センター）に提出します。土日祝日は当直が書類を受け付け、届出日はその日になりますが、手続きは再度来庁して平日に行う必要があります。
袖ケ浦市民の火葬には、火葬費助成金が出ます。助成金額は、自己負担額5000円を超える金額のうち、5万5000円までです。申請は火葬後で、火葬費助成金交付申請書、火葬費助成金交付請求書、火葬場領収書、印鑑を持参し、口座番号を伝達します。担当は袖ケ浦市役所環境管理課です。
故人の印鑑登録は無効になるので、故人の印鑑登録証は袖ケ浦市役所市民課へ返却します。故人の保険証、年金証書も袖ケ浦市役所に返却します。
ご遺体の湯灌・安置や、お通夜・告別式・葬儀式といった式については、市役所の管轄ではなく、遺族各自が行うことになりますが、葬祭業者へ委託するのが一般的です。式は自宅で行うより、近場の式場（セレモニーホール）で行うケースの方が多いです。農村部では、前火葬といって、式の前に火葬を済ませてしまうケースもあります。袖ケ浦市でも、住宅地・市街地では家族葬、密葬、一日葬の需要が高まっています。袖ケ浦市に拠点のある葬祭業者は、オーシャン、長浦葬儀社、すずもと葬社などがあります。
千葉県袖ケ浦市は、房総半島の西部にあり、東京湾に面しており、沿岸部は工場地帯になっています。人口は6万人を超えます。袖ケ浦という地名は、車のナンバーになっているので、わりと広く知られています。しかし、車のナンバーで袖ケ浦という字を見かけても、漢字が読めなかったり、どこの都道府県なのか分からないという人は全国的に多いでしょう。地名の由来は、日本武尊（ヤマトタケルノミコト）の妃・弟橘媛が嵐を鎮めるために東京湾に身を投じたとき、妃の袖が同地の海岸に漂着したことが、起源となっています。