銚子市には銚子市斎場があり、銚子市民が死亡した際、火葬はもっぱら同斎場で行われます。家族が亡くなったら、死亡日(または死亡の事実を知った日)を含めて7日以内に銚子市役所に死亡届(死亡診断書/死体検案書)を提出し、「火葬許可及び斎場使用許可書」の交付を受けます。火葬料金は、死亡者が銚子市民の場合、大人で6000円、小人(13歳未満)で4500円です。死亡者が市外の場合、大人で30000円、小人(13歳未満)で22500円です。市営施設なので、職員へ寸志・お清め(チップ)を渡すことは禁じられています。
銚子では前火葬の風習が残っています。前火葬とは、お通夜の前に火葬を行ってしまう習慣のことです。火葬後に、お通夜・告別式といった葬儀関係の儀式を行うのです。農村部では、葬式組という近隣組織が葬儀を手伝うこともあります。銚子市の地元の葬祭業者は、杉浦造花店、渡辺造花店、エルカナ、銚子波崎葬祭センター、あいまーるなどの企業があります。
銚子市は千葉県の北東に位置し、最東端です。利根川の河口には、全国1位の水揚量を誇る銚子漁港があります。イワシ、サバ、サメ、アジ、サンマ、メヌケ、マグロの陸揚量が全国トップクラスです。近郊の寿司屋では新鮮な素材の寿司を味わうことができます。
銚子電鉄は、銚子市東端、海岸のやや内陸側を走るローカル鉄道で、以前から鉄道ファンの間では知られていましたが、経営危機に陥り、2006年、資金を補うためにホームページ上でオリジナルぬれ煎餅の販売を行い、購入をお願いしたところ、インターネット各メディアを通じて大々的に広まり、購入希望者が殺到し、一躍ぬれ煎餅ブームが起こり、銚子電鉄の名は広く一般にまで知られるようになりました。経営危機に瀕した際、ただ単に支援してくれ、募金しくれ、というのではなく、銚子の名産品である醤油を活かした煎餅を作り、自分たちできちんとやれることはやろうとする姿勢が、共感を集めたのです。インターネットでの通信販売のほか、銚子電鉄の駅、銚子市内の土産店などで購入できます。
銚子電鉄・犬吠駅を下車して海岸方向へ歩くと、犬吠埼(いぬぼうさき)があります。世界灯台100選に選ばれた犬吠埼灯台の建つ岬です。「犬吠」という名前の由来には、源義経が駆っていた愛犬がこの岬に置き去りにされ、主人を想って鳴きつづけたことが起源だとする説があります。線路の反対側、内陸方面には、「地球の丸く見える丘展望館」があります。屋上で、360度の水平線・地平線をパノラマで見ることができるという、あるようで無かった展望台です。世界観を揺るがすような感動を体験することができるでしょう。物産店では銚電ぬれ煎餅も買えます。
猿田町には猿田神社があります。JR総武本線・猿田駅が最寄です。その名のとおり、猿田彦大神を主神として祀っています。紀元前5年に創建されたとされています。東京・巣鴨にある巣鴨猿田彦庚申堂は、銚子の猿田神社から分祀されたものです。