平成17年、千葉市斎場(緑区平山町)がオープンし、千葉市民の火葬は現在もっぱら同斎場で執り行われます。千葉市斎場の業務開始に伴い、桜木霊園火葬場は廃止となりました。葬儀は喪主・遺族自らがすべてを自分でやることもできなくはありませんが、一般的には葬祭業者へ任せます。
家族が亡くなったら、遺族は医師に死亡診断書を書いてもらいます。これを千葉市各区役所または市民センターに提出すると(死亡届)、死体埋葬火葬許可証の交付してもらえます(再発行はされませんのでご注意ください)。千葉市斎場での火葬には、この死体埋葬火葬許可証が必要となります。千葉市斎場の予約は電話(043-293-4000)で24時間受け付けています。お通夜・告別式・葬儀式を行う場合、自宅で行うケース、葬儀社のセレモニーホールで行うケース、千葉市斎場で行うケースの3点が考えられます。千葉市斎場の式場は4室で、必ずしも上手く予約が取れるとは限りません。葬儀社所有のホールも検討しましょう。千葉市斎場の火葬中、遺族・同行者は待合室で待ち、火葬が終わると収骨室へ案内され、骨を骨壷へ回収します。関東地方は、ほぼ全ての骨を拾うので、西日本の参列者は驚くことがあります。
千葉市斎場の料金は、千葉市居住者で、大人の火葬:6000円、12歳未満の火葬:3000円、死産児・人体の一部の火葬:1500円で、割安です。千葉市外の居住者はこの10倍の価格です。式場使用は、千葉市内居住者で、100人用の式場:75000円、50人用の式場:37000円です。霊安室の使用は、千葉市居住者で、24時間5000円です。霊柩車も有料で手配してもらえます。斎場スタッフへ心づけ(チップ)を払ってはいけません。
千葉市では、お通夜などの式を一切行わない直葬や、式を一日だけで終える一日葬、遺族のみで行う家族葬などの人気が高まってきています。千葉市は千葉県の他の地域(房総半島など)とちがい、千葉中心部や東京のベッドタウンとなっており、近現代になってから全国各地から流入してきた住人が多く、そのため房総地域に見られる伝統的な葬儀風習などはまず見られず、現代的な葬儀社主導の葬式が行われます。
千葉市は千葉県の県庁所在地であり、政令指定都市になっており、中央区、花見川区、稲毛区、若葉区、緑区、美浜区の6つの行政区から成っています。千葉県の行政・経済・商業の中心地です。東京湾に面し、東京湾岸は京葉工業地帯を形成しており、工場群があります。千葉駅周辺は商業ビル、商店が旧来よりありますが、郊外型の大型ショッピングセンターも増え、お店は分散傾向にあります。昨今は幕張新都心の隆盛も目覚しいと云えるでしょう。一方、若葉区や緑区はその名のとおり自然が豊かで、同じ千葉市の中でも、のどかな田園風景を見ることができます。
市営墓地の平和公園墓地(千葉市若葉区多部田町)にまだ空きがあり、募集を受け付けています。墓地使用料金は1区画62万5000円、墓地管理料金は1年当たり1区画4800円です。